IDEA MATERIALS / ブレスト用メモ

公園に「大学」をつくる
— 事例とAI技術の材料集

他所の取り組みと、いま身近にあるAI技術を並べたメモ

2026.07.18 船越堤公園ワークショップ用 / アイデアを広げるための素材です

HOW TO USE

この資料の見方


ページ何が載っている?どう使う?
P4〜11取り組みの事例 × 8件「こういう学びの場のつくり方がある」を知る
P13〜15AI技術カタログ × 3枚「こんな技術がもう身近にある」を知る
  • 前半は、街や公園を「大学」にした国内外の実例。1枚1件で、情報源URLもつけてあります。
  • 後半は、スマホで使えるAIアプリや自治体の取り組みなど。AIに詳しくない人でも「何ができるか」がわかることを狙っています。
  • 「これを公園でどう活かすか」は、当日みんなで考えるところです。

Section 01

取り組みの事例 — 8件

「まちを大学に」「公園を学びの場に」「茶室×テック」「校舎を持たない大学」。国内外の実例を1枚に1件で。

事例 01 / まちを大学に

シブヤ大学


シブヤ大学
東京・渋谷NPO2006年〜

渋谷の街全体がキャンパス。先生は住民。入試も学費もなし。

  • 仕組み: 校舎を持たず、国連大学・明治神宮などを教室として借りる。
  • 規模: 20年で1,600講座以上、のべ45,000人が参加。ボランティア450名超が運営。
  • 先生: 研究者から趣味人まで、「教えたい人」が誰でも先生になれる。

shibuya-univ.net/about

事例 02 / まちを大学に

こすぎの大学


こすぎの大学
川崎・武蔵小杉有志運営2013年〜

月1回、金曜の夜に開く"まちの勉強会"。住民が先生役。

  • 形式: 小学校の時間割のような「4時限」構成。先生の話→参加者どうしの対話。
  • テーマ例: 遺言書、防災、手品、紙芝居など。毎回、地元の人が"先生"として登壇。
  • 特徴: 住民・企業・学校・自治体が一緒に運営。タワマン住民と地元住民の接点になっている。

kosuginouniv.com

事例 03 / 公園を学びの場に(Park-PFI)

大蓮公園 SUE PROJECT


大蓮公園 SUE PROJECT
大阪・堺関西初のPark-PFI2019年〜

公園内の歴史建築をリノベ → 市民が運営する図書館・カフェに。

  • 場所: 約15haの公園内、槇文彦設計(1970年)の旧・泉北すえむら資料館を改修。
  • 中身: 私設図書館・カフェ・バイクパーク等を市民団体が運営する複合施設「Design Ohasu Days」。
  • 背景: ニュータウン再生×若者の呼び込みが目的。行政の建物を民間が活用する先行モデル。

realpublicestate.jp

事例 04 / 公園を教材に

Central Park Conservancy


Central Park
ニューヨーク非営利団体

公園そのものが教科書。年間3万人の子どもが公園で授業を受ける。

  • 授業例: 土壌を掘って地層を学ぶ90分授業、池で水質調査、木の年輪から歴史を読む。
  • 若者育成: 14〜19歳「ROOTS」プログラムで外来種除去・在来種植栽を実地体験。
  • 仕組み: 学んだ若者がガイドや公園管理の担い手になる「年齢別の階段設計」。

centralparknyc.org

事例 05 / 公園の常設講座

Bryant Park


Bryant Park
ニューヨークBID(民間)運営

都市公園で養蜂・語学・ヨガ… 年間を通じて無料の学びプログラム。

  • 講座例: 養蜂教室(蜂蜜の試食付き)、語学、フェンシング、子ども向け創作コーナー。
  • Art Cart: 画材を無料で貸し出し、芝生で誰でも絵が描けるプログラム。
  • 運営: 周辺地権者の負担金+公園内収益で民間が運営(BID方式)。行政予算に頼らない。

bryantpark.org/activities

事例 06 / 茶室 × テクノロジー

teamLab EN TEA HOUSE 幻花亭


EN TEA HOUSE 幻花亭
東京 麻布台ほかデジタルアート茶房

お茶を点てると、茶碗の中にデジタルの花が咲く。茶がある限り咲き続ける。

  • 体験: コンピュータがリアルタイムに花を描画。人の動きに反応して花が変化する。
  • コンセプト: 「お茶=アートの媒体」という再定義。茶道の伝統をテクノロジーで拡張。
  • 場所: 麻布台ヒルズ(チームラボボーダレス)等で公開中。

teamlab.arten-tea.com

事例 07 / 校舎を持たない大学

CoIU(Co-Innovation University)


CoIU
岐阜・飛騨古川2026年開学四年制私立

古い街並みの旅館や空き家が校舎。町全体がキャンパスの四年制大学。

  • 校舎: 旧料理旅館・空き家をリノベ。街なかに校舎が点在する「まちなかキャンパス」。
  • 学び方: 共創学部1学部、定員120人。2年次は全国の企業・自治体で長期インターン。
  • 規模: 飛騨地方初の四年制大学。全国15拠点にサテライト予定。

coiu.ac.jp

事例 08 / 校舎を持たない大学

Minerva 大学


Minerva
世界7〜8都市米・2014年〜

4年間で世界7都市を移動しながら学ぶ。都市そのものがキャンパス。

  • 学び方: 授業は完全オンライン・少人数(約20名)。各都市では政府・NGO・企業と実プロジェクト。
  • 移動: サンフランシスコ→ソウル→ハイデラバード→ベルリン…と学期ごとに都市を変える。
  • 日本拠点: 東京・港区に築60年のリノベ寮あり。

ja.wikipedia.orgbusinessinsider.jp

Section 02

今、AIでこんなことができる

「AIって何ができるの?」の入り口。身近なアプリ・自治体の取り組み・自然×テックの例を、専門用語なしで。

できること 01 / 誰でも今すぐ試せるAIアプリ

スマホひとつで試せる


ChatGPT 音声会話
スマホに話しかけると、AIが声で答えてくれる。質問・翻訳・相談、何でもOK。
Google Lens
カメラで撮るだけで「これ何?」がわかる。花の名前、看板の翻訳、商品の検索。
Merlin Bird ID
鳥の鳴き声を録音 → AIが「ウグイスです」と即判定。散歩中にそのまま使える。
Biome / iNaturalist
虫や植物を撮って投稿 → AIと世界中のユーザーが名前を教えてくれる図鑑アプリ。
NotebookLM
資料を入れると、AIが2人の会話形式(ポッドキャスト風)で内容を要約・解説してくれる。
Adobe Firefly
「桜並木のイラスト」と文で伝えるだけで、AIが画像を生成。チラシやSNS投稿に。

できること 02 / 自治体・公共の取り組み

まちの中でもう動いている


会津若松市 AIチャットbot
LINEで「今日の休日当番医は?」と聞くとAIが即回答。ごみ出し・除雪情報も24時間対応。
横須賀市 全庁ChatGPT
全国初、市役所の全職員がChatGPTを業務に活用。文書作成・要約・アイデア出しに。
国交省 PLATEAU
日本中の建物が3Dデータに。築年数・用途も入って、誰でも無料で使える。
AIオンデマンド交通
予約が入るとAIが最適ルートを計算する乗合バス。岡山県久米南町で利用者1.4倍に。
鳥獣害対策AIカメラ
山のカメラがイノシシ・シカ・クマをAIで自動判別 → 農家のスマホに通知が届く。
公園のスマート化(Park-DX)
公園にセンサーを設置 → 混雑度・人の流れを自動計測。東京都港区で導入済み。

できること 03 / 自然・まち × テクノロジー

自然や風景と組み合わせる


iNaturalist(市民科学)
みんなが撮った生き物の写真が、世界の研究者が使う科学データになる。参加者は世界で200万人超。
サウンドスケープ × AI
森に置いたマイクの音をAIが常時解析 → 密猟・違法伐採の音を自動検知して通報する。
ARで歴史を重ねる
スマホを城跡にかざすと、昔の天守がCGで目の前に浮かぶ。「よみがえる江戸城天守」が有名。
3Dスキャン記録
いろんな角度からスマホで撮るだけで、AIが立体モデルを自動生成。文化財や老木を"デジタル保存"。